病院勤務を辞めたいと思ったときの転職先の選び方

【病院を辞めたい?今の職場を辞めたい?】
 病院はたくさんの部署が集まって成り立っています。その中には自分に合う部署もあれば、仕事内容は好きだけれど人間関係がうまくいかない部署までありますよね。ですから、あなたが「辞めたい」と思ったら、それは今の職場を辞めたいのか病院自体を辞めたいのかよく考えてみましょう。

 

 今の職場が嫌なのであって、病院自体が嫌ではないのなら異動希望を出しましょう。看護師確保はどこも病院存続の死活問題となっています。いくらクラークや助手に看護師の仕事を代用させても、7:1看護をとるために看護師は必要なのです。
 退職を検討していることを匂わせつつ異動を希望すると、かなりの確率で通ります。けれども、時にはただの脅しかととられて異動させてくれないこともありますし、役職がついているとなかなか簡単に動けません。その場合は退職を考えたらよいでしょう。

 

 

【異動と転職の落とし穴】
 病院を辞めてしまうよりもいいのですが、異動をすれば何でも解決というものではありません。特に人間関係が理由で異動する場合は、結局院内でその人と顔を合わせることはありますし、転科・転棟で関わることもあります。委員会で同じプロジェクトを担当することもありますね。
 特定の人が嫌いで異動して出てきても、その人と全く関わらずにいることは難しいのです。それも視野に入れて異動にするか、転職にするかを決めたいところですね。

 

 では転職すればいいかというと、そうでもありません。女性は大抵家庭の事情で何度か転職します。その都度せっかく積み上げてきた退職金はゼロになります。退職金というのは、きれいな右肩上がりをしません。どこも最後の数年でぐんと上がるもの。10年サイクルでの転職では、数百万出るかどうか。それを3回繰り返しても、40年間一つの場所で勤めた場合と同じ額にはなりません。
 キャリアも一つのところにいた方が認められます。基本給は年々上がっていくものですし、管理職になっていると他の病院に好待遇でヘッドハンティングされます。50代・60代になって肉体労働をするのはきついでしょう。若い時にキャリアを積んでおくと、それを後に考慮してもらえるのです。

 

 異動と転職、どちらがいいというものではありません。ですが、制度上の問題で考えると異動で乗り切った方が無難と言えます。また、病院を辞めた後でそのまま専業主婦になったりクリニックで半日勤務になるよりは、病院にいたほうが看護師としてのスキルアップになります。働いているだけで、日々学ぶことはあるのです。

 

 

 自分のこれからの看護師人生も考え、どうしても転職が必要であると判断した場合には、できるだけの情報を集めて上手に転職しましょう。それには人材紹介会社に登録しておくことをお勧めします。
 人材紹介会社は雇用条件の調整をするだけではありません。紹介してもすぐに辞めてしまう人の多い病院や、他と比べて条件がどうかといった情報を持っています。非公開求人もあります。
 転職は人生の大きな転機になります。安易に喧嘩別れしてくることのないよう、じっくり作戦を練ってから行動しましょう。